劇団四季のファミリーミュージカルは大人だけでもOK?おすすめは?

劇団四季 ファミリーミュージカル 観劇お役立ち情報

「劇団四季のファミリーミュージカルは、子供のためのミュージカル?」
「劇団四季のファミリーミュージカルに、大人だけで行ってもいいのかな?」

劇団四季には、『キャッツ』や『オペラ座の怪人』のような通常公演とは別に、ファミリーミュージカルと呼ばれるカテゴリーのミュージカルがあります。
わざわざ別のカテゴリーにしているのですから、何か縛りがあるのか、大人が観に行くのには条件があるのか、気になりますよね。

そこで劇団四季歴20年超えの私の経験を基に、劇団四季のファミリーミュージカルに大人だけで行ったらどうなのか、などお伝えします。
おすすめのファミリーミュージカルや、2026年の劇団四季ファミリーミュージカルラインアップについても紹介していますので、ぜひあなたの観劇ライフの参考にしてくださいね。

劇団四季のファミリーミュージカルは大人だけで観に行ってOK?

劇団四季のファミリーミュージカルは、大人だけでの観劇が可能です
劇団四季のファミリーミュージカルには、何歳~何歳までという年齢制限がありませんし、子供同伴という縛りもありません
私も社会人になってから、高校時代の友人と二人で劇団四季のファミリーミュージカルを何度も観に行っています。
実際、劇場も大人同士で来ている人が多数いますし、子供はどうしても大人同伴でくるので、劇場内の割合も大人が多くなりますよね。
なので大人同士、あるいは大人一人で観に行っても全く問題ありません

でもファミリーミュージカルって、子供用でつまらないのでは?

いえ、大人でも十分楽しめますし、涙しちゃうときだってあるんですよ

劇団四季のファミリーミュージカルは、0歳から観劇できます。
だからといって侮ることなかれ!
決して子供だましではありません

劇団四季の通常公演同様、厳しいオーディションを潜り抜けてきた質の高い俳優たちによる、歌やダンス、演技が観られます。
そして内容はというと、仲間の大切さや困難に立ち向かう勇気、親子・友人との情などメッセージ性がわかりやすく、イレクトに心に届くんですよね。
大人の疲れたり素直でなくなっていたりする心に、純粋なメッセージが沁みるんですよ。
私は劇団四季のファミリーミュージカルを観終わった後は、毎回心が洗われているような、すっきり感というか、ピュアになったような感覚になります。

劇団四季のファミリーミュージカルは、大人でも純粋にストーリーが楽しめ、見応え十分な作品ばかりです。
「自分には子供がいないから観に行けないわ」と、諦める必要はありません。
劇団四季のファミリーミュージカルは大人だけでも観劇可能ですので、気になる作品がありましたら、観に行きましょう!

 

劇団四季のファミリーミュージカルと通常公演の違いは?

劇団四季のファミリーミュージカルと通常公演の違いは、次の4点です。

  • 入場可能年齢
  • 上演時間
  • 料金
  • 全国公演を展開

通常公演が3歳以上でなければ入場できないのに対し、ファミリーミュージカルは2歳以下のお子さんも観劇可能です。
また、通常公演は膝上観劇不可ですが、ファミリー公演は保護者の肩から頭が出なければ膝上観劇ができます。

ファミリーミュージカルは、かなり小さいお子さんも劇場内にいることになるので、多少声が聞こえるケースがあることは、理解しておかないといけません。

上演時間は、通常公演に比べてファミリーミュージカルの方が短くなります
これは、子供の集中力が持続できる時間を考慮している結果です。
長い公演だと途中で集中力が切れて、おしゃべりが発生したり、モゾモゾ動いたりしてしまう子がいますからね。
上演時間が短くても、ストーリーはしっかりとしていますし、どこか端折ってしまったという感じはなく、満足できますよ。

ファミリーミュージカルのチケット料金は、通常公演と比較して安めに設定されています。
これは、上演時間が通常公演より短いこともあるでしょう。
私としては、安めに料金を設定することによって、子供にミュージカルを見せるハードルをさげているのかな、とも思っています。
やはり、幼い子がミュージカルを観ていられるか不安なので、通常公演のような金額だと親としては払うのに躊躇してしまいますからね。

料金が安いのは、嬉しいことですよね♪

また、ファミリーミュージカルは全国公演を展開する傾向にあります。
東京や地方都市で公演した後、全国で公演を行い、多くの子供に観る機会を与えているんですよね。
そのためファミリーミュージカルは、地方に住んでいても都市に出ることなく、比較的自分の住んでいる地域に近い場所で見られるチャンスがあります

私は、劇団四季のファミリーミュージカルを「小さいお子さんでも、心配しないで観に来てください」というような位置づけだと思っています。
そのため、通常公演よりも子供に優しい設定になっていて、大人もその恩恵にあやかれる公演なのでしょう。

 

劇団四季ファミリーミュージカルおすすめ作品3選

劇団四季のファミリーミュージカルは、30作品以上ありますが、その中で私が見て特におすすめなものを紹介します。

ガンバの大冒険

私が小学生のころ大好きで夢中になって、何度も読み返した物語です。
イカサマとヨイショに憧れて、でもネズミなんだよなぁと、若干残念な気持ちを抱いていました。
それが劇団四季で等身大のネズミ(?)、ネズミ扮する人間で見られるんですから、私としては上演したら観に行かないわけにはいかないミュージカルです。

『大冒険』でも子供向けだから、結局はハラハラドキドキしつつ、ハッピーでしょ?

いえ、命を落とす仲間もいて…単なるハラハラではなく深いです

劇団四季の『ガンバの大冒険』を「小さいお子さんも対象の作品のため、歌あり、ダンスあり、冒険にワクワクして盛り上がるだけなんでしょう?」と甘くみていたら、心をえぐられるので注意してくださいね。
仲間のために命を落とすネズミもいて、油断すると泣いちゃいます。
そしてその仲間のために力を振り絞るあたりは王道ですが、子供向けにもかかわらず、死んじゃうんですよ!
死ぬのは一人かどうか…。
勇気に友情、命の尊さ、こう聞くだけで、ストーリーに興味がわくでしょう?

引き込まれるのはストーリーだけではありません。
ダンスも多く、踊れるキャストを毎回そろえてきているな、という感じなのでダンスだけでもとても楽しめます。

そしてやっぱり「イカサマ」はカッコイイ。
隠しきれない地頭の良さ、ブレない言動、このカッコよさにあなたも気付いてほしいです。

ふたりのロッテ

「子供に読ませたい児童文学100選」に選ばれている『ふたりのロッテ』は、私も子供のころに読んだことがある物語です。

自分たちが双子だと知らないロッテとルイーゼが、あるサマースクールで出会い、自分たちが赤ちゃんのころに両親が離婚し、離ればなれになっていたことに気づきます。
そしてまた家族4人で暮らせるように、二人の奮闘する姿がコメディタッチで描かれ、子供も大人も笑ってしまう場面が多々あるストーリーです。

ロッテとルイーゼが入れ替わって、それぞれの家に帰るんですよね

そしてロッテとルイーゼの性格が真逆だからこそ、起こるハプニングに笑っちゃいます

観る側が、大人の事情と子供の気持ちを理解できる大人だからこそ、物語の奥にある家族の絆に気づかされるんですよね。
見ていて双子の家族で暮らしたいという思いにちょっと切なくなったり、家族の在り方にほっこりさせられたりするストーリーです。

バレエ要素がたっぷりのダンスなので、毎回軽やかに踊る俳優さん達に見とれてしまいます。

人間になりたがった猫

『人間になりたがった猫』は、劇団四季のファミリーミュージカルの中でも最多の公演回数を誇るミュージカルです。

つまり、それほどの人気作ということですよね。

ストーリーは、とても心温まるものです。

ライオネルは、ある日人間嫌いのご主人様である魔法使いに口答えをして、2日間人間の姿に変えられてしまいました。
しかしライオネルは、大喜びで町へ出かけて行ったのです。
なぜならライオネルは、ずっと人間になりたかったから。

人間になってライオネルは、いろいろなことを経験します。
親切にしてもらったり、意地悪されたり、人間を恐ろしいと思う経験をしたり、恋をしたり…。

このライオネルの経験が、ギュッと作品に詰め込まれています。
そこには人を思う温かさ、人を信じる気持ち、許す心があります。
とても真っすぐで純粋なストーリーなので、頭にスッと入ってきます。
そして、社会で疲れている大人のハートに沁みるんですよね。

また、ライオネルはさすが猫!
身のこなしがとても軽くて、その動きには注目ですよ。

 

劇団四季ファミリーミュージカル2026上演ラインアップは?

2026年も劇団四季では、下記のファミリーミュージカルの上演が決定しています。

王子と少年 全国公演 2025年4月より引き続き上演
カモメに飛ぶことを教えた猫 全国公演 2025年9月より引き続き上演
はじまりの樹の神話~こそあどの森の物語~ 自由劇場 2026年3月1日~3月29日

※はじまりの樹の神話~こそあどの森の物語~は、全国公演を予定しています。

2025年9月時点では、まだ3作品のみの上演決定ですが、王子と少年は3月で全国公演終了となるため、別の作品が上演されるのではないでしょうか?
何がくるか楽しみですね!

劇団四季ファミリーミュージカルは大人だけでもOK!心に響くストーリーを

劇団四季のファミリーミュージカルは大人だけでも観に行けますし、大人でも十分に楽しめる作品です。
むしろ疲れてしまった大人の心に、大切なものを見失いかけている大人にこそ、見るべき作品かもしれません。

ただし小さなお子さんも観劇対象の、劇団四季ファミリーミュージカルです。
多少のひそひそ声には、目をつぶるなど寛大な心が必要な場合もあることは、念頭においてくださいね。

わかりやすく、心に沁みるストーリーの多い、劇団四季のファミリーミュージカル。
気になる作品があれば、「大人だから」「子供だましじゃない?」など思わず、友人・家族を誘って、あるいはあなた一人でも、観に行ってみてください。
忘れていた大切な何かに気づけるかもしれませんよ。

 

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