作品主義と言われる劇団四季の中で、看板女優とまで言われた保坂知寿さんのすごさをご存知ですか?
何がすごいの?と思われた方は、ぜひこの記事を読んでください!
あくまでも私の主観ですが、劇団四季時代の保坂知寿さんの魅力を綴っています。
また、保坂知寿さんの劇団四季退団理由や、現在の活動についても書いていますので、保阪知寿さんが気になる方はぜひ、ご一読ください!
保坂知寿は若い頃劇団四季の看板女優だった
若い頃の保坂知寿さんは、劇団四季の看板女優だったといっても過言ではありませんでした。
「作品主義」を謳っている劇団四季で、看板女優といわれるなんて、凄い実力だと思いませんか?
今ほど劇団四季専用の劇場が多くなく、同時公演している演目も少なかったため、主要演目には必ず保坂知寿さんがいたようなイメージです。
そんな保坂知寿さんが、いつ頃劇団四季で活躍され、どんな作品に出演したのか紹介しますね。
保坂知寿の年齢は?劇団四季入団などプロフィールをご紹介
保坂知寿さんのプロフィールを簡単に紹介しますね。
生年月日 | 1962年2月13日(63歳:2025年) |
劇団四季入団 | 1981年入団 |
劇団四季退団 | 2007年退団(当時45歳) |
出身 | 東京都 |
身長 | 160cm |
1962年生まれの保坂知寿さんは、小さい頃から親子や学校行事でミュージカルなどを観劇する機会が多かったそうです。
2、3歳の頃には既に観劇されており、メイクをした人が汗をかいて演じているのを見てすごい、と思ったそうですよ。
私の息子も2歳で観劇に行きましたが『しまじろう』など、人形に人が入って演じる小さい子向けのもので、一緒に踊るなど子供を飽きさせないような演目でした。
保坂知寿さんは「メイクした人」に注目している点から、かなり本格的な舞台を幼少期から見られていたようですね。
そのころから舞台センスがあったのかもしれませんね。
保坂知寿さんが、舞台を本格的に観るようになったのは中学生のころからだそうです。
またそのころ、保坂知寿さんは児童合唱団に入っており、発表会でミニ・ミュージカルを演じた際に、「こういうの好きかも」と感じてバレエを始めるきっかけとなっています。
そして高校生の時、保坂知寿さんは舞台に立つことを確固たる夢としました。
「経験はないけれども受けてみよう」と、劇団四季研究所のオーディションに挑戦して見事合格。
1981年当時19歳で入団し、『オンディーヌ』が初舞台となっています。
保坂知寿さんのデビュー作は、ストレートプレイだったのですね。
歌もダンスもかなり高い実力を持たれているので、どちらかというとミュージカルが得意分野で、初舞台はミュージカルかと思っていました。
劇団四季を退団したのは保坂知寿さんが45歳の時、2007年でした。
退団するまでの27年間で、劇団四季の26作品に出演され、その多くの作品で圧倒的な存在感を示しています。
次の章で、保坂知寿さんの人気作などお伝えしていきますね。
保坂知寿の若い頃の出演作は?
ストレートプレイでもミュージカルでも、多くの人を惹きつける演技をする保坂知寿さんは、劇団四季在団中に26作品に出演されています。
『オンディーヌ』(タイトル・ロール・水の精たち)
『アプローズ』
『エビータ』(ミストレス)
『ハムレット』(オフィーリア)
『キャッツ』(ジェリーロラム=グリドルボーン)
『ジーザス・クライスト・スーパースター』(マグダラのマリア)
『女房学校』(アニェス)
『ドリーミング』(猫のチレット)
『コーラスライン』(ヴァル)
『トロイ戦争は起らないだろう』(エレーヌ)
『ウエスト・サイド物語』(マリア、アニタ)
『ロミオとジュリエット』(ジュリエット)
『夢から醒めた夢』(ピコ)
『オペラ座の怪人』(クリスティーヌ・ダーエ)
『35ステップス』
『王様の耳はロバの耳』(陽だまりの精役)
『キスへのプレリュード』(リタ・ボイル)
『ミュージカル李香蘭』(川島芳子)
『永遠の処女テッサ』(テレサ・サンガー)
『クレイジー・フォー・ユー』(ポリー)
『ソング&ダンス』
『イリヤ・ダーリン~日曜はダメよ!~』(イリヤ・ダーリン)
『アスペクツ オブ ラヴ』(ローズ・ビベール)
『オーヴァー・ザ・センチュリー』
『ミュージカル異国の丘』(宋愛玲)
『マンマ・ミーア!』(ドナ)
他
参考:ROCKRIVER|ARTIST|CHIZU HOSAKA
私は劇団四季で、保坂知寿さんのストレートプレイもミュージカルも両方拝見していますが、演技力・歌唱力・ダンス力どれをとっても、もう最高レベルです!
どの役も自分のものにしてしまい、不自然さがないんです。
そんなところに多くの人が、惹きつけられたのでしょう。
保坂知寿さんの『オンディーヌ』は、まさに水の精!
保坂知寿さん自身の透明感、彼女の周りの清らかな空気感に驚かされました。
舞台上が神聖な空気に包まれたかのようで、今では舞台内容を細かくは思い出せないのですが、舞台上の清らかな輝きのようなものがあった情景が思い出せます。
保坂知寿さんにピッタリだな思う役は『クレイジー・フォー・ユー』のポリーや『イリヤ・ダーリン~日曜はダメよ!~』のイリヤ・ダーリン、『マンマ・ミーア!』のドナです。
明るくて前向き、そしてちょっと強い女性の役がぴったりでした。
特にこのような役の時の、力強く歌う低音ボイスが最高でしたね。
深く、腹の底からどっしりとした声が真っすぐに出てくるんです。
今のところ、私はこのような歌い方のできる役者さんに出会っていません。
また、高音部も安定しており、細い体のどこからあの声量が出るのだろう???
というくらいの発声でした。
今でも『マンマ・ミーア』の『勝者がすべてを』は、忘れられません。
息をいつ吸っているの?というほど、いつまでもどこまでもはっきりとした声が伸びていくんです。
その後、他の俳優さんたちのドナを拝見しましたが、私の中では保坂知寿さんが一番のドナです。
そして『クレイジー・フォー・ユー』のポリーもまた、私の中では保坂知寿さんがNo.1です。
田舎娘っぽい粗っぽさ、コメディも難なくこなすセンス、太く腹の底から響く低音、元気にタップを踏んだかと思えば、「シャル・ウイ・ダンス?」では華麗に舞う。
演技・歌・ダンスどれもが、保坂知寿さんを堪能できる演目でした。
かなうことなら、保坂知寿さんのポリーをもう一度観たいです。
どの役も自分のものにし、自然に演じられるのが保坂知寿さんです。
そのため、他のキャストが同じ役を演じると、なぜか物足りなさを当時は感じてしまいました。
演技力・歌唱力・ダンス力、ミュージカル俳優にとって必要なもの全てが高評価で、当時の劇団四季内で断トツの人気俳優でした。
保坂知寿の退団理由は結婚?
2007年に劇団四季を退団した保坂知寿さんは、退団理由を明らかにしていません。
しかし、保坂知寿さんの劇団四季退団理由は、「山口雄一郎さんとの結婚では?」と一部で噂をされています。
元劇団四季団員の山口雄一郎さんとは、「内縁の夫婦」だったと噂されるほど親密な関係でした。
しかし、山口雄一郎さんは1996年に劇団四季を退団しており、その理由が保坂知寿さんとの破局が原因とされています。
しかしその約10年後、保坂知寿さんは劇団四季を退団し、山口雄一郎さんと同じ事務所「ロックリバー」に所属しているのです。
「内縁の夫婦」とまで噂されたお二人が破局したのに、再度同じ事務所に所属し、共演までしているのです。
このことから、復縁して、結婚?と推測されたのではないでしょうか。
実際のところ、保坂知寿さんからも山口雄一郎さんからも、「結婚」について何も話されていないため、真相はわかりません。
それどころか、現在保坂知寿さんが、誰かと結婚しているという情報も皆無です。
ただ、All Aboutのミュージカル/ミュージカル・スペシャルインタビュー「Star Talk Vol.35 保坂知寿、“透明感”の源」で
劇団を退団されてからは活動についてこういう方向性で、というものはあったのですか?
という質問に対して、
自分のカラーとかは決めないでいろんな役、作品に挑戦したいな、1年生の気持ちでやりたいなと思っていましたね。
と答えています。
保坂知寿さんは、劇団四季で「ロングラン女優」とイメージされるほど、一つの役を長く演じることが多くありました。
そんな劇団四季から飛び出して、さまざまな環境・役に身を置いて自分のキャリアを広げていこうと思ったのではないでしょうか。
役者としての幅を広げる、これも劇団四季退団の一つだと私は思います。
保坂知寿の現在は?舞台に出てる?
劇団四季を退団した保坂知寿さんは、休むことなく年3~5本ほどの舞台作品に出演しています。
2025年はすでに『ホリデ・イン』のルイーズ役で舞台出演を果たし、7月からはミュージカル『ジェイミー』にレイ役で出演予定です。
【ジェイミー公演概要】
ジェイミーは英国の公共放送局、BBCで放送された、ドキュメンタリー番組を基に制作され、セリフや場面転換のテンポの速い、躍動的なミュージカルです。
2021年に一度日本で公演され、保坂知寿さんはレイ役で出演しています。
今回は2度目の出演なんですよ。
期間:2025年7月9日(水)~7月27日(日)
会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
大阪公演
期間:2025年8月1日(金)~8月3日(日)
会場:新歌舞伎座
愛知公演
期間:2025年8月9日(土)~8月11日(月)
会場:愛知県芸術劇場 大ホール
出演作などは、所属事務所のROCKLIVERのINFORMATIONページで確認できますよ。
また、保坂知寿さんはXでご自身の出演される舞台について発信されているので、こちらもこまめにチェックしておくと、公演情報だけでなく、ラジオ出演などの情報も手に入ります。
ぜひチェックしてみてくださいね。
ファンクラブは所属事務所のROCKLIVERが、所属するアーティスト7人を応援する「ろっくりばー」を設立しており、月1で会報誌が届きます。
2016年の情報になってしまいますが、ファンクラブ入会金は3,000円、年会費5,000円となっています。
入会の際には、初年度のみ計8,000円かかっているようです。
ただし情報が2016年のものしか見つからなかったので、もしかしたら値上がりしている可能性があります。
気になる方は問い合わせしてみてくださいね。
保坂知寿の若い頃は劇団四季の看板女優:現在も舞台で活躍中
保坂知寿さんの若い頃は、ずっと劇団四季の看板女優として舞台に立ち続け、多くの人に愛されてきました。
保坂知寿さんの魅力は、演技力、歌唱力、ダンス力が高いだけではありません。
役そのものを自然に演じ、自分のものにしてしまうのです。
彼女の役で作品を観てしまうと、他のキャストの時に物足りなさを感じてしまうほどでした。
保坂知寿さんは年齢を重ねても、歌もダンスも演技も衰えず、現在も所属事務所をロックリバーにして活躍しています。
毎年3〜5作品ほどに出演しているんですよ。
今後も様々な作品に登場して、私たちを楽しませてくれることでしょう!
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