「劇団四季の『オペラ座の怪人』がつまらないって本当?」
劇団四季の中でも有名なミュージカル『オペラ座の怪人』は「すごい」という人がいる一方、「つまらない」なんて声も聞こえてきます。
正直劇団四季の『オペラ座の怪人』ってどうなんでしょう。
そこでこの記事では、劇団四季の『オペラ座の怪人』を20回以上観ている私が、「つまらない」と言われる理由と「すごい」と言われる理由を、自身の観劇体験と友人の反応、口コミを交えて解説していきます。
また、劇団四季の『オペラ座の怪人』の座席は、どの辺りがおすすめなのかも紹介しますね。
生の声をお届けしますので、ぜひあなたの観劇の参考にしてください!
劇団四季のオペラ座の怪人がつまらない3つの理由
『オペラ座の怪人』は、三大ミュージカルのひとつであり、劇団四季でも根強い人気があり、何度も上演されています。
そんな人気作なのに、劇団四季の『オペラ座の怪人』がつまらない、と言われてしまうのには、下記の3つの理由があります。
- 全体的に歌で構成されているため、何と言っているのかわからない
- 内容がハッピーでない
- 人物に共感できない
です。一つずつ説明していきますね。
劇団四季のオペラ座の怪人がつまらないのは、歌で構成されているから
劇団四季の『オペラ座の怪人』は、通常のミュージカルよりもセリフを歌で言う場面が多くあります。
そのうえ一人で歌うだけでなく、三人がそれぞれ同時に違う歌詞(セリフ)を歌うものもあるため、すべてを理解しようとするのは、ミュージカル慣れをしている人にとっても、初見では困難です。
そのため私は、ミュージカル慣れをしていない人、あるいは一言一句セリフを理解したい人にとっては、難しい演目だと思っています。
細かな点まで気になる人にとっては、セリフが理解できないまま作品を観ていた結果迷子となり、つまらなく感じるのでしょう。
逆に何となく雰囲気で観れる人は、問題なく観られるでしょう。
劇団四季のオペラ座の怪人がつまらないのは、ハッピーエンドでないから
また、『オペラ座の怪人』はどちらかというとホラー要素があり、ファントムの立場としては悲恋の物語です。
(悲恋ではなく、悲しいハッピーエンドだったと言っている人たちもいます。)
舞台も豪華で華美ではあるものの、華やかさや明るさはありません。
ハッピーエンドやウキウキさを求める人にとっては、すっきりしない展開のストーリーでしょう。
劇団四季のオペラ座の怪人がつまらないのは、登場人物に共感できないから
登場人物に共感できない、これも『オペラ座の怪人』をつまらなく感じさせる大きな要素です。
これは面白いことに、人物の捉え方が観る人によって異なっているんですよね。
「面白くない」と言っている人の多くの共通点は、以下の捉え方が多いように思います。
- クリスティーヌがファントムに気があったのに、ラウルが現れた途端ラウルに傾き、どちらにも気を持たせた点で共感できない
- ファントムがわがまま、猟奇的、束縛系で好きになれない
人物像の捉え方が人によって違うのは、仕方ないと思います。
ただ、『オペラ座の怪人』は人によって本当にさまざまな人物像の捉え方があります。
- クリスティーヌはそもそも、ファントムを尊敬していたが恋愛感情はなかった
- クリスティーヌはフ前半はファントムに父親への愛情を求め、後半はファントムに対して母性愛を持った
- クリスティーヌはファントムに同情していた
- ファントムは醜い顔のためにひどい扱いを受け、誰も愛さず誰からも愛されない孤独な人だったのが、クリスティーヌと出会って愛し愛されることを知った
などです。
人物像の捉え方によって、まったく物語が異なって見えるので、他の方の感想を聞いたり本を読んだりして予備知識を付けていくと、楽しめるかもしれません。
また、一度観ていたとしても、今までの自分と違った解釈をもって観ると、新しい発見があって楽しいと思いますよ。
劇団四季のオペラ座は人気がある
劇団四季の『オペラ座の怪人』はとても人気があり、チケットの入手が困難な作品のひとつです。
その理由の一つに、俳優陣の高い歌唱力があります。
本当に歌える俳優陣をそろえてくるので、聴きごたえがあるんですよね。
クリスティーヌの歌う「Think of me」「墓場にて」は圧巻です。
また舞台自体がとても素敵です。
3万4千個ものクリスタルビーズがつけられた、高さ約2メートル・横幅約3.5メートル・奥行き約2メートル・重さ約400キログラムの巨大なシャンデリアが、観客の目の前で空中を浮遊する様に毎回目が釘付けです。
地下の怪人の部屋へボートで移動する際の情景は神秘的、仮面舞踏会のシーンはとても豪華です。
舞台転換のたびに現れる装飾がすべて大がかりなんですが、どれもとても綺麗なんですよ。
それらをトータルで考えると、やはり劇団四季の『オペラ座の怪人』を観に行かない、という選択肢が私にはありません。
私の友人たちは、劇団四季の『オペラ座の怪人』は「最高!」と言っています。
彼女たちはストーリーもお気に入りで、ヒロインのクリスティーヌにも毎回感情移入して、公演後には涙ぐむor号泣しています。
歌える俳優陣をそろえてくる作品だけあって、観劇後には劇団四季のどの作品よりも俳優陣の歌唱力やその日の歌い方についての談義に花が咲くんですよ。
観る回数を重ねるたびに目が肥え、総評は厳しいものになっている気がしますが、それでも満足して、次の公演が発表されるたびにチケットを予約してしまいます。
では、私や私の友人などという狭い範囲の人だけでなく、世間の評価はどうなのか次で見ていきましょう。
劇団四季のオペラ座の怪人の口コミは?
X(旧Twitter)では、俳優陣の歌唱力、ストーリーに絶賛の声を上げている人が多数です。
オペラ座の怪人@KAAT神奈川芸術劇場ソワレは大人ばかりで、満席総立ちだったためか、カーテンコールが7回も!素晴らしかった!ファントムの岩城雄太さんの声が会場中に響いていた
X|Halfblood |2024.5.1
鳴りやまない拍手と、スタンディングオベーションが想像つきます。
実は、劇団四季の『オペラ座の怪人』のストーリーがつまらない、と思ってしまっている私も、思わず立ち上がって拍手喝采してしまっていますよ。
清水大星さん怪人、藤原遥香さんクリスティーヌの組み合わせだったのだが、まぁ本当に歌が素晴らしく、歌唱の殴り合いとでもいうのか・・終始圧倒されてしまった。
オペラ座のシーンも、本物のオペラを観ていると錯覚するくらい、迫力あって
重厚なパイプオルガンの音色ときらびやかなシャンデリア
あのシャンデリアが天井から凄い速さで落下するシーンは何回見ても度肝を抜かれる
ラスト、ラウルと怪人の対決場面は涙なしにはいられず号泣
なんと切ないロマンスなんだろう・・
X|みるるん♡LOVE|2023.5.20
歌唱の殴り合い、こんな表現があったのかと思いつつも納得です。
劇団四季の『オペラ座の怪人』は、基本的に歌で進めていくので歌詞がかぶることもありますし、常に全力ですよね。
シャンデリアの落下シーンは見ものです!
オペラ座の怪人観劇。以前より物語展開早いのかな。後半内容が厚い印象。ファントム可哀想でマジ泣きよ(ラウルとクリスティーヌは幸せになって欲しいけど)
主役3人の声楽的声量は半端なく、間近で生オケ+生声は素敵だった。個人的歌声の好みは、怪人の清水大星さんと支配人フィルマンの佐藤圭一さん!
X|さなゑ|2024.4.27
舞台中、たまにすすり泣く声が聞こえてきます。
でもみんなが同じ気持ちで見ているので、すすり泣く声もあまり気になりません。
歌唱力のある俳優さんたちが歌うのですが、その中に自分のお気に入りがいた時には、もう天にも昇る気持ちになりますよ。
初めて見るからお気に入りの俳優なんて…、と思っても大丈夫です。
歌唱力抜群の俳優陣の集まりなので、始まってすぐに気になる俳優さんが表れる確率大です!
オペラ座の怪人、藤原遥香さんのクリスティーヌ観れた♡
とにかく衝撃がすごかった…。
舞台の動きが凄すぎるー!!
観ることができて良かったです!
X|ゆう|2023.6.18
やはり舞台自体にも注目ですよね。
全体的に暗い中で進められていく舞台なので、その分きらびやかさや神秘さが際立ちます。
暗い中での舞台なので、観客の集中力も増しているきがします。
俳優陣の歌唱力・舞台のすごさ・ストーリーを絶賛しているコメントばかりで、つまらないや良くないなどの否定的なコメントはX上では見かけませんでした。
2時間半近くの上演時間、ずっと素晴らしい歌声を聞き続けられるのは、本当に至福の時間ですよ!
オペラ座の怪人のキャストが気になったら、こちらの記事もご一読くださいね!

劇団四季のオペラ座の怪人の座席でおすすめは?
劇団四季の『オペラ座の怪人』を観るなら、良席で観たい!と思うのは当然のことです。
良席の定義は人によって異なってしまうので、ここでは座席でおすすめするポイントをお伝えするので、参考にしてください。
(まず注意点として、劇場によっては多少の違いがある点はご了承くださいね。)
1階
注意点は2点あります。
- 前過ぎるとシャンデリアが舞台全体が見づらく、高さのある舞台なので見上げる形になる
- センターブロックでも後方だと、せり出した2階席によって、シャンデリアなどが見えないケースがある
おすすめは、センターブロックの7~12列目あたりです。
やはり舞台真正面、距離も近いため、俳優たちの表情を含め見やすい位置です。
シャンデリアの落下シーンは、本当に迫力を感じますよ!
サイドブロックでも、なるべく通路側の座席ならおすすめです。
端に行けば行くほど、見えない箇所が出てきてしまいます。
その分お値段が安くなるので、その点はお財布と自分の気持ちとの相談ですね。
2階
ポイントはこれ!
- S席でも距離があるので俳優の表情が見にくい
- 場所によっては手すりが視界に入るなど、見にくい
2階席は全体として、細かく表情を見たい方にとっては、オペラグラスが必須な距離です。
しかしS席ならシャンデリアはきれいに見えるし、マスカレードなど高さのあるシーンでも全体像がとても見やすいので良席です。
手すりもS席なら邪魔にならないようなので、劇団四季の『オペラ座の怪人』を初観劇の方には、特におすすめできる座席だと思います。
S席以外だと手すりが視界に入る、舞台全体のどこかが見きれらるなどの不都合が生じています。
また明らかに舞台から遠いので、初観劇の座席としてはおすすめしません。
このような座席は、何度も劇団四季の『オペラ座の怪人』を楽しんでいる方が、歌や雰囲気を再度楽しむために購入しているケースが多いようです。
1階席か2階席かで悩むなら好みによりますが、
1階席がおすすめな人
- 俳優陣の細かな表情を観たい
- 迫力ある演技が観たい
2階席がおすすめな人
- 舞台全体を観たい
- 雰囲気を味わいたい
ですね。
そういう私は、好きな俳優さんがいるのでその方をガッツリ味わいたい、ということでいつも1階席のセンターブロック、10列目辺りを狙っています。
競争率が高いので、取れたらラッキーという感じではありますけれどね。
劇団四季のオペラ座の怪人がつまらないって?!実際に観てみよう!
劇団四季の『オペラ座の怪人』が「つまらない」と感じてしまう理由は以下の3つです。
- 全体的に歌で構成されているため、何と言っているのかわからない
- 内容がハッピーでない
- 人物に共感できない
それでも私は、そのような人にも一度は劇団四季の『オペラ座の怪人』を観ることをおすすめします。
なぜなら、劇団四季の『オペラ座の怪人』はすごいから!
- 俳優陣のレベルの高い歌唱力
- 舞台装置
この二つは万人に共通しておすすめできます。
ストーリーは好みがあるのでわかりませんが、多くの人が引き込まれているので一見の価値はあると思いますよ。
大がかりな舞台ですので、座席のおすすめはなるべく舞台中央です。
あとはあなたのお財布と、どこまでが許容範囲かの気持ち次第ですね。
劇団四季の『オペラ座の怪人』がつまらないかどうか、ぜひあなたの目で耳で心で感じてみてください!


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